症例39:「まぶたが下がって見えにくい」――80代女性の眼瞼下垂に対する手術

患者様の状態・ご要望

術式:挙筋短縮術

手術眼:両眼

「まぶたが下がってきて、見えにくくなった」と感じ、初めて当院を受診された80代後半の女性です。

診察を行ったところ、まぶたを持ち上げる筋肉が衰え、伸びてしまったことで、まぶたが十分に開きにくくなっている眼瞼下垂の状態でした。

 

眼瞼下垂になると、まぶたが下がることで視界が狭くなるだけでなく、無意識に額の筋肉を使って目を開けようとするため、額にシワができたり、眼の疲れを感じやすくなったりすることがあります。

 

患者様は手術を希望されました。

視力データ

検査時期 遠見視力 近見視力
術前 視力データなし 視力データなし
術後 視力データなし 視力データなし

手術方針と結果

今回、まぶたの皮膚にも軽度のたるみがみられましたが、程度は比較的軽く、主な原因はまぶたを持ち上げる筋肉の衰えと考えられました。

そのため、今回は挙筋短縮術を選択しました。

 

挙筋短縮術は、瞼(まぶた)を挙げる筋肉が衰えて伸びてしまい、眼が開きにくくなった場合に用いる方法です。局所麻酔をした後、筋肉を縫い縮めて瞼(まぶた)が開くようにします。手術後は二重瞼になります。

手術前
手術前

 

手術後
手術後

 

手術後は、まぶたが開きやすくなり、目をあけたときに瞼のふちが見え方を邪魔しない状態となりました。

また、目を開けるために額の筋肉へかかっていた負担が軽くなったことで、額のシワも少し軽減しました。

診察の際、患者様からは、「見やすくなった」とのお言葉をいただきました。

 

眼瞼下垂という病気は、単に「見た目が変わる」というだけではありません。まぶたが下がることで、それまで当たり前にできていた「見る」ということが少しずつ負担になっている場合があります。

今回の患者様も、手術によって目を開きやすくなり、見え方の改善を実感されました。

 

一方で、眼瞼下垂の原因やまぶたの状態は患者様によって異なります。皮膚のたるみが主な原因の場合もあれば、まぶたを持ち上げる筋肉の働きが低下している場合もあります。そのため、手術方法についても、それぞれの状態に合わせて検討することが重要です。

 

当院では、手術を行うことだけを目的とするのではなく、患者様がどのようなことで困っているのか、どのような変化を希望されているのかを丁寧にお伺いしたうえで、お一人おひとりの状態に合わせた手術方法を検討しています。

白内障手術だけでなく、眼瞼下垂手術についても日帰りでの手術を行っています。

 

※こちらの内容は参考情報としてご覧ください。すべての方に同様の効果が期待できるわけではなく、患者様ごとに状況は異なります。また手術にはリスクも伴います。詳細につきましては診察の際に医師とご相談ください。

術前・術後比較

視力データ