
眼瞼下垂手術
下記のお悩みは眼瞼下垂手術が
適応かもしれません
眼瞼下垂手術とは

眼を開けても瞼(まぶた)がぱっちりと開かず、見えにくい状態が眼瞼下垂です。
神経の病気など他の病気がなく、指で瞼を持ち上げると視野が広がって見えやすくなるような場合は、手術をして瞼(まぶた)が開くようにすることがあります。
手術の目的は目が開きにくくて視野が狭い、見えにくい、眼を開けようとして辛い、などの症状の改善です。
眼瞼下垂の原因
瞼を上げる筋肉が緩んでしまって瞼が開かない場合(腱膜性)と、瞼の皮膚がたるんで被さってきて見えにくい場合(皮膚弛緩)があります。
年齢を重ねるとともに眼瞼下垂になる方もいらっしゃいますが、ハードコンタクトレンズを長期間装用されていると若い方でも眼瞼下垂になることがあります。
また、重症筋無力症などで瞼が下がることもあります。
症状
- まぶたが下がって見えにくい
- おでこの筋肉を使って眼を開こうとするため、疲れやすい
- 瞼のせいで上方が見えにくいため、顎を上げてものを見ている
検査
- MRD(挙筋力を測る検査)
- アイステスト
眼の問題ではなく、神経の病気などで瞼(まぶた)が下がることもあります。そのような病気が疑われる場合は、まずは他科で神経疾患や代謝疾患等の有無の精査、またMRI検査等が必要となります。
眼瞼下垂の治療方法について
瞼(まぶた)の手術には大きく二つの方法があります。挙筋短縮術と皮膚切除術です。いずれの方法を用いるかは、医師が瞼(まぶた)の状態を確認して見極めます。挙筋短縮術と皮膚切除術を組み合わせて行うこともあります。
いずれの手術も日帰りで行っており、手術時間は両眼で約40~50分程度です。
基本的に、手術中に瞼(まぶた)の上がり具合を確認しながら手術を行いますので、術後に瞼(まぶた)が閉じなくなることはありません。
左右の眼の大きさをできるだけ同じに、また整容的にもご満足いただけるように努めますので、縫い直しで時間を要する場合があります。
ワーファリン等の「血が止まりにくくなる薬」を服用されている方は術後皮下出血が生じやすく、瞼(まぶた)がしばらく腫れることがあります。
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挙筋短縮術
瞼(まぶた)を挙げる筋肉が衰えて伸びてしまい、眼が開きにくくなった場合に用いる方法です。局所麻酔をした後、筋肉を縫い縮めて瞼(まぶた)が開くようにします。手術後は二重瞼になります。
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皮膚切除術(眉毛下切開)
瞼(まぶた)の皮膚が伸びて、眼をあけても、たるんだ皮膚が覆いかぶさって見えにくい状態のときに用いる方法です。
局所麻酔をした後、眉毛の下から切開し、皮膚を適量切除して短縮します。
まぶたの下部(まつ毛側)から切開する方法に比べ、術後の目元がすっきりすることが期待できます。比較的、自然な仕上がりとなり、もともと一重瞼の方は一重瞼のまま、もともと二重瞼の方は二重瞼のままとなります。
瞼(まぶた)を上げる筋肉が弱い方は術後十分に瞼(まぶた)が上がらないことがあります。
皮膚を取りすぎると、まぶたの動きに支障をきたすことがあるため、初回の手術ではやや控えめに切除します。
手術後は眉毛の下に傷跡ができます。傷は6~12か月程度でかなり目立たなくなりますが、個人差があり、傷跡が残ってしまう場合もあります。傷の位置は、めがねのフレームとほぼ重なるので、めがねやサングラスをかけてカモフラージュされる方もいます。 -
皮膚切除術(瞼縁切開)
瞼(まぶた)の皮膚が伸びて、眼をあけても、たるんだ皮膚が覆いかぶさって見えにくい状態のときに用いる方法です。
局所麻酔をした後、まぶたの下部(まつ毛側)から切開し、皮膚を適量切除して短縮します。
手術後は二重瞼になります。
眉毛の下から切開する方法に比べ、傷口は目立ちにくいです。手術後はしばらく眼が腫れぼったい感じになりますが、時間経過とともに改善します。
瞼(まぶた)を上げる筋肉が弱い方は術後十分に瞼(まぶた)が上がらないことがあります。
皮膚を取りすぎると、まぶたの動きに支障をきたすことがあるため、初回の手術ではやや控えめに切除します。
症例紹介
症例
ハードコンタクトレンズ使用歴は50年以上。眼瞼下垂と、目の周りのくぼみも気になるとの訴えがありました。
- 手術内容
- 挙筋短縮術+皮膚切除術+脂肪移動術
挙筋短縮術をメインに、適宜、皮膚切除術を織り交ぜながら手術を行いました。
保険診療の範囲内で可能な限り見た目もよくなるように、眼窩脂肪も前方に移動させました。それにより目のくぼみが改善されます。

金額の目安:3割負担の方で両眼約53,000円程度
浄水通り院が眼瞼下垂手術で選ばれる4つの理由

専門の医師が執刀
眼瞼手術を専門とする眼科医師が執刀します。眼瞼下垂症手術はもちろん、眼瞼内反症、眼瞼外反症、睫毛乱生も専門とするため、専門的な知見から手術等の治療を行うことができます。

手術前には複数の検査を実施
眼瞼下垂の手術前には、MRD測定、アイステスト、採血などの複数の検査を行います。神経の病気などが疑われる場合は、神経疾患や代謝疾患等の有無の精査、またMRI検査等が必要となりますので、他科に紹介します。

保険診療内でデザインにもこだわった治療を提供
手術でまぶたを上げすぎると、かえってドライアイになったり瞬目しづらくなることがあります。私たちは手術の際には、まぶたの動きに支障が出ない程度に切除する程度を調整し、また瞬目しやすい術式での手術を行っています。

スタッフ教育
当院ではスタッフの教育にも力を入れています。定期的に医師から看護師へ研修やフィードバックを行ったり、新しい機器や術式を導入する際は院内全体で勉強会を開催し、知識を共有しています。また医師だけでなくスタッフも学会に参加し、研鑽を重ねています。