症例5:画家の方に両眼クラレオンパンオプティクスを挿入した症例
患者様の状態・ご要望
使用レンズ:両眼クラレオンパンオプティクス
手術眼:両眼
70代、画家として活動されている方です。内科で糖尿病を指摘され、眼底検査を受けるように指示されたとのことで当院を受診されました。その後、夜になると見えにくい、左眼がかすむとの訴えで再来され、左眼の白内障手術をご希望されました。
術前の左眼の遠方裸眼視力は左0.08、近方裸眼視力は0.1。画家という職業柄、見え方のご要望が多く、また遠方と近方を交互に見ることが多いとのことで3焦点型多焦点レンズをご希望されました。
視力データ
| 検査時期 | 遠見視力 | 近見視力 |
|---|---|---|
| 術前 | R)0.3(1.2×S-0.50 C-2.50 Ax100°) L)0.08(0.1×S-3.50 C-0.50 Ax60°) |
R)1.0(1.2×S+1.50 C-2.50 Ax100°) L)0.1(n.c.) |
| 術後 | R)1.2(1.2×S0 C-0.50 Ax160°) L)1.0(1.2×S-0.50) |
R)0.9(1.0×S0 C-0.50 Ax160°) L)0.8(1.0×S+0.50 C-0.75 Ax80°) |
手術方針と結果
クラレオンパンオプティクスは選定療養対象の3焦点型多焦点レンズで、近見焦点距離は約40cm。2023年7月に販売開始されたクラレオンビビティと比較すると、焦点距離はやや近くになります。今回、患者様が手術をご希望されたのが、利き目ではない左眼であったことからも、クラレオンパンオプティクスを入れて見え方を確認してみるという方針で同意を得ました。
そこで遠見、中間、近見が見やすいクラレオンパンオプティクスをご提案し、このレンズに決定しました。
術後の左眼遠見裸眼視力は1.2、近見裸眼視力は0.9と良好で、患者様ご自身も遠見、近見ともに見やすくなったとお話しされていました。左眼術後、早めに右眼の白内障手術もご希望されました。
左眼の調子が良いとのことで、右眼も同じクラレオンパンオプティクスを選択されました。右眼は乱視が-2.50ジオプターありましたので、乱視用のレンズを選択し、術後の右眼遠見裸眼視力1.2、近見裸眼視力0.9。両眼とも見え方にはまったく支障ないと仰っていただけました。