症例3:両眼にLENTIS Mplus X 30を挿入し遠近とも視力が改善した症例
患者様の状態・ご要望
使用レンズ:LENTIS Mplus X 30
手術眼:両眼
60代、内科医師としてご活躍されている方です。両眼ともかすむようになり、眼鏡をかけても見えにくく、また自動車運転免許の更新を控えているということで白内障手術をご希望されました。
術前視力は右0.4(矯正不能)、左0.1(0.8)
診療で、内視鏡を使う、エコーもする、カルテやパソコンも見るとのことでした。お仕事の際は、できるだけ裸眼で見たいとのお話しでしたので、単焦点レンズでは全てのご要望を満たすのが難しいと考え、多焦点レンズLENTIS Mplus X 30をご提案しました。
視力データ
| 検査時期 | 遠見視力 | 近見視力 |
|---|---|---|
| 術前 | R)0.4(n.c.) L)0.1(0.8×S-4.00D) |
R)0.2(0.4×S+2.0D) L)0.2(0.7×S-2.50D) |
| 術後 | R)1.2(better×S-0.50D) L)1.2(n.c.) |
R)1.0(1.2×S+0.50D) L)1.2(n.c.) |
手術方針と結果
お仕事の都合上、なかなかお休みがとれないということで、できるだけ通院日数が少なくなるようにスケジュールを組ませていただきました。
ドイツのoculentis社によるLENTIS Mplus X 30は、レンティスシリーズの最新モデル(2024年5月当時)で、シリーズの中でもっとも近くが見える多焦点レンズです。完全オーダーメイド製で、手術を受ける方の度数に合わせて0.01D単位での調整が可能です。強い乱視にも対応しています。
シリーズに共通の、光が八の字のように下方に伸びて見える現象や、うっすら重なって見える現象(ゴースト現象)があるものの、光エネルギーロスが少ないため、多焦点レンズの中でもコントラスト感度があまり落ちないレンズのひとつです。
当院では多焦点レンズを挿入する際は2段階挿入を行っており、まず片眼に多焦点レンズを挿入し、2週間程度過ごして見え方を確認した後に反対の眼に挿入するレンズを決めるという手法をとっています。
まず右眼にLENTIS Mplus X 30を挿入し、術後に見え方にご満足いただいたため、左眼も同じLENTIS Mplus X 30を選択しました。
術後の裸眼視力は両眼とも遠見1.2、近見1.2。
エコーも、内視鏡も、パソコン画面もよく見える。遠くの看板も見えるので、運転に支障がないとおっしゃっていました。