症例12:インテンシティとクラレオンパンオプティクスのミックス&マッチ症例
患者様の状態・ご要望
使用レンズ:右眼:インテンシティ / 左眼:クラレオンパンオプティクス
手術眼:両眼
50代の会社経営者の方です。右眼のかすみで当院初診されました。それ以前に他院も受診され、軽度の硝子体混濁に対しステロイド点眼が処方されていましたが改善しないとのことでした。当院で散瞳して精査したところ、かすみの原因は白内障と診断し、白内障手術をご提案したところ、多焦点レンズをご希望されました。
術前の右眼の遠見裸眼視力は0.08、近見裸眼視力は0.15でした。※【※()の前は裸眼視力、()内は矯正視力です。例)1.0(1.2)=裸眼視力が1.0、眼鏡等を使った最高視力が1.2。】
選定療養、自由診療を含め、当院で取り扱いのある多焦点レンズについてご説明したところ、ご本人様がインテンシティをご希望されました。
視力データ
| 検査時期 | 遠見視力 | 近見視力 |
|---|---|---|
| 術前 | R)0.08(0.3×S-3.50D C-1.50D Ax100°) L)0.09(1.2×S-2.75D C-1.25 Ax90°) |
R)0.15(0.2×S-1.00D C-1.50D Ax100°) L)0.9(0.9×S-0.25D C-1.25D Ax90°) |
| 術後 | R)1.2(1.2×S-0.50D) L)1.2(1.2×S+0.50D C-1.00D Ax45°) |
R)0.9(1.0×S+1.50D) L)0.8(0.9×S+1.00D C-0.75D Ax45°) |
手術方針と結果
インテンシティは2020年にイスラエルのHanita Lenses社が販売開始した5焦点眼内レンズです。遠方、遠中、中間、近中、近方と広い範囲にピントが合う設計となっています。途中で視力が落ち込むことなく、遠方から手元40cmの距離までスムーズで連続した見え方が期待できます。
術後の遠見裸眼視力は1.2、近見裸眼視力は0.9と良好。ご本人様も、手元はやや足りない感じがするものの、それ以外は概ねよく見えているとお話しされました。
当初は右眼のみ手術をして左眼はコンタクトレンズで対応、近くが見えにくい感じがあれば左のコンタクトレンズの度数を弱くしてみましょうとお話ししていましたが、左眼の白内障手術もご希望されました。
左眼の術前の遠見裸眼視力は0.09、近見裸眼視力は0.9。右眼が手術前よりも近くが見やすくなっており、左眼も右眼とバランスをあわせたい、また左眼は選定療養の多焦点レンズをご希望とのことで、クラレオンパンオプティクスをお勧めしました。クラレオンパンオプティクスは選定療養対象の3焦点型多焦点レンズで、近見焦点距離は約40cmとなります。
術後の遠見裸眼視力は1.2、近見裸眼視力は0.8。左右のバランスも良いと仰っていただきました。
その後、左眼は軽度の乱視が出現し、裸眼視力は遠見も近見もやや低下しましたので、現在レーシックのタッチアップ(度数矯正)を検討しております。
裸眼視力は、単焦点レンズよりも多焦点レンズのほうが乱視の影響を受けやすいため、可能な限り乱視を矯正したほうが見え方の質は向上します。当院では、このような術後の度数変化に対しレーシックで補正することができ、裸眼視力を維持できます。