よくある質問

白内障についてのよくある質問

手術後はいつから見えますか?

翌日から、ある程度は見えます。

手術は痛いですか?

手術は、点眼麻酔で行います。ほとんど痛みはありません。

車の運転はできますか?

近距離であれば翌々日からOKです。

入浴や洗顔はできますか?

首から下のシャワーなら翌日からOKです。
翌日は浴槽に浸かったり、顔を洗うことは避けてください。
洗顔は手術3日後から可能です。
手術1週間後から浴槽に浸かっても構いません。

お化粧はどこまでよいですか?

翌日からスキンケアはOKです。ファンデーションやチーク、アイメイクはお控えください。
手術の1週間後からファンデーションやチークもOKです。アイメイクはお控えください。
手術の2週間後からアイメイクもOKです。

温泉やサウナには入れますか?

手術の1カ月後からOKです。

仕事はいつから可能ですか?

事務仕事の場合、手術翌日からです。
建築関係や農作業の場合、2週間後からが目安になります。
仕事内容にもよるため、医師にご相談ください。

炊事や洗濯はできますか?

翌日からOKです。
 

運動はいつから可能ですか?

水泳以外のスポーツは手術の2週間後からOKです。(汗が眼に入ったら、処方している抗菌薬を1回点眼してください) 水泳は手術1カ月後までお控えください。

テレビ、新聞は見られますか?

翌日からOKです。

入院は必要ですか?

当院は基本的に日帰り手術で行っております。但し、眼の状態によっては入院をお勧めする場合があります。

ペットとの接触は可能ですか?

術後1週間後からです。添い寝は術後2週間後からです。

手術は何回もするのですか?

白内障手術は基本的に1回で済みます。

人工レンズは永久的に眼の中に入れたままですか?

そうです、余程のことがなければ取り出すことはありません。

手術をした後、だんだん見えなくなると聞いたんですが・・・

術後数ヶ月から数年たつと、眼内レンズを支える膜(後嚢)が濁ってきて視力が低下する”後発白内障”がでてくることがあります。ただし、この場合は再手術の必要はなく、レーザー照射で濁りを飛ばすことで、元の視力に回復できます。

また、術後は徐々に眼の形が変化して乱視や近視等が出たりします。それに伴って裸眼視力が低下する場合があります。度数が変化しているだけで眼が悪くなっている訳ではありません。当院にあるレーザーで視力を改善できます。

多焦点眼内レンズについてのよくある質問

多焦点眼内レンズを入れてどうしても慣れない場合はどうするのですか?

だいたい3ヶ月は慣れるのを待ちます。どうしても慣れず何とかしたい、というときはやむを得ず眼内レンズの摘出を行い、通常の単焦点眼内レンズを入れ直します。しかし、これはリスクを伴うためあまりおすすめしません。

遠くも近くも見えるようになる他の方法はないのですか?

通常のピントが1カ所にしか合わない眼内レンズ(単焦点眼内レンズ)で通常よりも少し手前にピントを合わせる方法や、効き目を遠くに、もう片方を近くに合わせるモノビジョンという方法もあります。これもメリット・デメリットがありますので、詳しくは医師にご相談ください。

すぐには慣れないことがあると聞きましたが。

手術翌日からよく見えるという方もいれば2,3ヶ月してやっと慣れてきて見えるようになってくる方もいます。個人差がありますので一概には言えませんが、手術後にすっきりしなくても焦らずに慣れていくのを待つと良いでしょう。

遠くも近くも見えると言うことは若いときのような見え方ですか?

残念ながらそうではありません。若いときの見え方は、遠くも近くも中間も、全てのところがはっきり見えている状態です。それに対して多焦点眼内レンズは、レンズの種類によって遠くと近くの2カ所、もしくは遠くと中間と近くの3か所、あるいは遠くから中間距離にピントが合いますが、全ての距離が裸眼で鮮明に見えるようになるわけではありません。
事前の期待が大きいと期待はずれになってしまうおそれがあります。手術前には医師とよくご相談され、慎重に決めてください。

多焦点眼内レンズはどういうメリットがありますか?

生活スタイルによります。一番良いことは眼鏡から解放される時間が増えることです。細かい字などを見る場合は眼鏡が必要なことはありますが、日常生活において老眼鏡を使う時間は少なくなります。裸眼で暮らしたいという希望が強い場合は多焦点眼内レンズが良いかも知れません。

網膜硝子体治療についてのよくある質問

穴がふさがらないことはありますか?

近視がとても強いタイプや穴が空いてかなり時間が経っているものは穴が閉じにくいことがありますが、通常のものであれば穴はふさがることがほとんどです。

黄斑円孔といわれましたが手術しないといけませんか?

黄斑部に穴が空いてしまった場合、まれに自然に治ることもありますが、早めに手術をした方がよいでしょう。時間が経ってしまうと黄斑部網膜が傷んで手術をしても治りにくくなりますし、視力も回復しにくくなります。

術後にどれくらいの期間のうつぶせが必要ですか。

黄斑円孔の手術は、眼のなかに空気または特殊ガスを充満させて終わります。円孔のなかに水が溜まらないようにするため、空気が黄斑にあたるよう、術後はうつ伏せで過ごさなくてはなりません。以前は、1週間うつぶせを継続していましたが、最近はうつぶせなし、あるいは1日のうつぶせでも治ることがわかってきました。望月眼科では、術前の円孔の大きさなどを参考にし、できるだけ患者さんの負担を軽減できるように、過去のデータを元にひとり一人のうつぶせ時間を決めております。

手術の危険性はありますか。

他の病気と比べると、手術中に網膜裂孔が生じやすいとされていますが、術後に網膜剥離になることは稀です。

歪みなどの症状は治りますか。

多くの方は、術前よりも術後のほうが視力は良くなります。また、歪みや見えない中心部分はかなり回復しますが、若干症状が残る場合もあります。術後1年で視力1.0以上になる確率は、約40%という報告もあります。

手術はいつしたらいいですか。

初期の黄斑円孔は自然に治ることもあるため、しばらく経過をみます。しかし、ある程度進行した黄斑円孔は、自然には治りませんので硝子体手術が必要です。黄斑円孔に対する硝子体手術は、一般的に術前視力が良いほど、年齢が若いほど、そして穴(円孔)が小さいほど、視力の回復がいいとされています。

手術は痛いですか?

局所麻酔で30分ほどの手術です。手術の痛みはありません。

硝子体手術は術後にうつぶせになる必要があると聞きましたが。

黄斑上膜の手術で術後はうつぶせが必要なことはほとんどありません。

どのくらいすると見えるようになってきますか?

膜を剥いでもすぐには見えるようにはなりません。2,3ヶ月して落ち着いていきます。数ヶ月で徐々に視力が改善していく感じです。

黄斑上膜といわれ手術しても歪みが残ると言われましたが。

黄斑上膜の手術を受けた多くの方は、歪みは軽くなります。しかし一方で、膜を剥いでもむくみ(黄斑浮腫)や歪みが残ることもあります。悪くなるのを防止する、少し改善させる手術という位置づけです。

再発しますか。

手術で、黄斑上膜だけでなく網膜の最も内側の膜(内境界膜)まで剥がすことによって再発はほとんどありません。

手術時間はどれくらいかかりますか。

病状によっても違いますが、局所麻酔で30分程度です。

放置すると失明しますか。

徐々に視力が低下する可能性はありますが、失明してしまう病気ではありません。しかし、視力がかなり低下してしまってからの手術では、視力が回復しないことがあります。

ものを見る中心(黄斑部)に膜が張っていると言われましたが手術が必要ですか?

黄斑部に膜が張っていても手術が必要と言うことではありません。まだ見えていて、歪みも強くない場合は経過観察です。視力が落ちてきたり、歪みが強くなったりする場合は手術を検討します。

むくみはなくなったといわれましたが、視力が出ません。

黄斑部浮腫を治療して浮腫はなくなっても視力が出にくかったりゆがみが残ったりすることはあります。血管が詰まったときに「どのくらいダメージを受けたか」や「どのくらい時間が経ったか」で治療後の視力は変わってきます。

中心の血管が詰まったタイプで治りにくいと言われました。

網膜中心静脈閉塞症は治りにくい病気です。根本の血管が詰まって出血した場合、抗VEGF抗体の硝子体内注射が効くことがあります。しかし、再発してくるものなどはレーザー治療や硝子体手術を行っても良くならないことが多いです。この病気は手の施しようがない場合も多いです。

レーザー治療が必要になるのはどのよ うな場合ですか?

ものを見る中心(黄斑部)に水がたまった場合、基本的にはステロイドのテノン嚢下注入や硝子体手術を検討します。しかし、時間が経ったもので黄斑部付近の血管から水が漏れている場合や、造影検査で悪い血管が出てくるような場合はレーザー治療を行います。

ステロイドの注射と手術はどちらがいいのですか?

注射は一時的に効いても、2、3ヶ月で再発してくることがあります。2、3回注射しても再発する場合は硝子体手術を検討する場合があります。

自然に治ることはありますか?

この病気はタイプによっては自然に治っていくこともあれば、出血した場所や量などによって経過はどんどん悪くなっていくものもあります。ものを見る中心(黄斑部)に水がたまり視力が落ちていく場合は、ステロイドのテノン嚢下注入などを行い一時的に水を引かせます。また、何度も再発して視力が落ちていく場合は硝子体手術を検討することもあります。

放置するとどうなりますか。

放置すると新生血管が発生し、病気が進行することがあります。病状が落ち着くまでは、定期受診が必要です。

手術を受ければ見えるようになりますか。

白内障手術後のように手術した翌日からよく見えるわけではありません。硝子体手術に黄斑の視力は術後数か月で徐々に改善していきます。しかし、術後の視力には、術前の病状が大きく影響し、個人差があります。術後の見え方は、黄斑浮腫の程度、出血の量や血管が詰まっている場所によって異なります。視力の回復には数か月かかる場合もありますし、術前から黄斑が傷んでいる場合は視力が改善しないこともあります。

しばらく様子をみたら自然に見えるようになりますか。

この病気は、自然に回復するケースがあります。そのため、発症後から3か月程度は内服薬で経過をみます。しかし、出血した場所や量などにより経過が悪くなっていくこともあるため、ステロイド薬などを早めに注射する場合もあります。黄斑浮腫が再発したり、程度が強く視力が落ちていく場合は硝子体手術を検討します。

飛蚊症についてのよくある質問

レーザー治療によって、チラチラ見えるのは取れますか?

レーザー治療によって網膜の破れの治療はできますが、飛蚊症を治すものではありません。飛蚊症は徐々に薄くなっていくことが多いですが、場合によっては消えないこともあります。

飛蚊症といわれましたが治療法はないのですか?

網膜が破れたりする網膜裂孔や網膜剥離がない場合は特に治療の必要はありません。飛蚊症の原因が、後部硝子体剥離という加齢によるものの場合は、時間と共に薄くなっていきますので、チラチラが増えたり濃くなったりしない限りはそのまま経過を見て頂きます。数か月くらい飛蚊症が取れないこともあります。

飛蚊症の治療法はありますか。

まず、病気かどうかを検査する必要があります。病的な飛蚊症の場合、適切に治療することで改善する可能性があります。

飛蚊症は自然に治りますか?

生理的飛蚊症の場合は、自然に気にならなくなる事がほとんどです。なかには急に数が増えたり大きくなったり量が増えた時は、病的な飛蚊症に変化している場合があるので眼科で検査を受けましょう。

網膜裂孔についてのよくある質問

レーザー治療等を受ければ大丈夫ですか?

適切に治療すればかなりの確率で網膜剥離の発症予防や拡大防止が可能です。レーザー治療にて網膜剥離の拡大が防止できないと考えられる場合は、レーザー治療は行わず初めから強膜内陥術(バックリング手術)または硝子体手術を行います。

安静は必要ですか?

病状により異なりますが、場合によっては網膜剥離の発症予防や拡大防止のため1週間ほど安静が必要な場合があります。

レーザーを勧められましたが放置したらどうなりますか?

網膜裂孔を放置することで網膜剥離が起きる可能性があります。そのまま網膜剥離が起きない可能性もありますが、網膜剥離が拡大していった場合は手術が必要になります。

穴が開いていたら必ず治療が必要ですか?

放置することで網膜剥離が起きる可能性が高い場合は、レーザー治療を行い網膜剥離への進展を防止します。

レーザー治療は痛いですか?

網膜裂孔の場所などによって異なりますし、個人差があります。少々痛みますが基本的には点眼麻酔で頑張って頂きます。どうしても痛みがある方にはブロック麻酔を行います。

ぶどう膜炎についてのよくある質問

ぶどう膜炎と言われましたが、原因がわかりません、大丈夫でしょうか。

原因を見つけることは治療方針を決定する上で非常に重要ですが、最終的に原因がわからないことはよくあります。注意深く経過をみながら、治療を行っていきます。

糖尿病網膜症についてのよくある質問

硝子体手術は術後にうつぶせになる必要があると聞きましたが。

ものを見る中心(黄斑部)の膜を剥いだり、むくみを取ったりする場合はうつぶせが必要なことはほとんどありません。

ものを見る中心(黄斑部)がむくんでいると言われましたが手術が必要ですか?黄斑浮腫といわれ手術をしても歪みが残ると言われましたが。

黄斑浮腫の治療には、ステロイドを目の奥に注射する方法や、レーザー治療をする方法があります。それらの治療が効かず、むくみが続くことによって黄斑部網膜が傷んでいく可能性があります。

しばらく経過を見てむくみがひどくなる、視力が落ちていく場合に、手術を検討します。硝子体手術によって黄斑浮腫が良くなっても、歪みが残ったり、悪くなったりすることがあります。

レーザー治療を勧められましたが可能であればしたくありません。

レーザー治療が必要な場合は、網膜症が進行しており、そのまま経過観察することによってものを見る中心(黄斑部)に水がたまり視力低下を来すことが予想される場合や悪い血管(新生血管)が生えてきて硝子体出血や血管新生緑内障を起こすことが予想される場合です。
現在は自覚症状がない場合でも、レーザー治療が必要な場合はよくあります。もう一度医師とご相談ください。

定期検査はどのくらいの間隔で受ける必要がありますか?

年齢、血糖コントロールの状態や網膜症の状態によって異なります。状態が落ち着いていれば1年に1回程度でよいでしょうし、状態が良くない場合、治療直後などの場合は月に1度くらい診た方がよい場合もあります。詳しくは医師にご相談ください。

糖尿病になったら失明してしまうのですか?

糖尿病が発症しても適切に血糖コントロールを行い、定期的に眼科検診を受けることによって網膜症はコントロールが出来る場合がほとんどです。 血圧、高脂血症、その他悪条件が揃っている場合は、治療しているにもかかわらず網膜症が進行する場合もあります。

糖尿病があります。定期検査はどれくらいの頻度で眼科を受診したらいいのでしょうか。

糖尿病の血糖コントロール状態と網膜症の進行程度によりますが、例えば網膜症が出現していなくて血糖コントロールが良好であれば6~12か月に1回の受診をすすめています。

レーザー治療は痛いですか。

網膜裂孔の場所などによって異なりますし、個人差があります。少々痛みますが基本的には点眼麻酔で頑張って頂きます。

検診で糖尿病を指摘されました。症状は特にありませんが、眼科受診は必要でしょうか。

糖尿病の場合、症状が出てから眼科を受診しても治療時期を逃すことになりかねません。眼の症状が無くても糖尿病と診断された場合、早めに眼科を受診しましょう。仮に糖尿病網膜症を指摘されても、適切な時期に治療を行えば、進行を止めることができ、より良い視機能を維持できます。早期発見・早期治療はどんな病気に対しても大切です。

加齢黄斑変性についてのよくある質問

日常生活で気をつけることはありますか。

禁煙、偏った食生活 (野菜、果物など抗酸化作用のある食物の不足、”悪玉”と呼ばれる脂肪の過剰摂取)の改善、紫外線の遮断、運動不足、肥満の解消です。 特に喫煙はよくありません。予防としてサプリメントの内服をおすすめします。

放っておいたらどうなりますか。

自然に良くなることはあまりありません。グラフのように徐々に視力が低下していく報告もあります。

緑内障についてのよくある質問

手術後は?

手術後もっとも注意する点は感染です。眼をこすったり、顔を洗ったりすることは避けてください。首から下のシャワーは翌日から可能です。洗顔、入浴、飲酒は術後1週間ほど控えてください。

iStentやトラベクロトミーの場合は1~2週間も経つと通常の仕事や生活には戻れることがほとんどです。ただし、激しいスポーツ、長期の旅行などは1ヶ月ほどかかるので、医師の許可がでてからにしてください。手術後4日目からは眼帯装用も不要になりますが、眼の状態が安定するまでの約3ヶ月間は点眼治療が必要です。自動車、バイクの運転は術後1週間程度(眼の状態により異なります)控えて頂きます。詳しくは医師と御相談ください。 また、定期検査の時期でなくても見え方に変化があればすぐに眼科を受診するようにしてください。

トラベクレクトミーの場合は、手術後5日間は眼帯をしていただきます。その後の生活については術後の状態や追加処置の有無などによっても変わります。詳しくは医師と御相談ください。

 

手術をしたあと、眼圧は必ず下がりますか?

眼によって経過は異なりますが、術後再び眼圧が上がってくることがあります。その際は緑内障点眼薬を追加して対応しますが、手術前よりは点眼本数等は少なく、眼圧も下がることがほとんどです。それでも眼圧がコントロールできない場合、眼の状態によってはより眼圧を下げる手術が必要になることもあります。

手術は痛いですか?

局所麻酔ですが、手術自体は痛くはありません。手術時間は30分程度です。

緑内障の手術をすると見えるようになりますか?

緑内障自体は治りません。眼圧を下げる手術ですので、緑内障で見えなくなった視野は元には戻りません。あくまで眼圧を下げて、緑内障が進行しにくいようにする手術です。見えるようになるわけではありません。

手術で緑内障の進行を止めることが出来ますか?

点眼薬やレーザー治療で効果がない、点眼の副作用があった、身体的理由で点眼をきちんとできない、現状において緑内障の進行が懸念される、緑内障が進行している方に手術を行います。現状よりも緑内障が進行しないためのものですが、進行を完全に止めることは出来ません。

眼圧と血圧は関係ありますか?

眼圧と血圧は関係ありません。

緑内障の方は睡眠薬・風邪薬などを飲まない方が良いといわれていますが大丈夫ですか?

閉塞隅角緑内障の方は多くの薬に注意が必要です。薬によって緑内障発作が起きてしまうことがあります。しかし、薬を飲んでも緑内障発作が起きないようにレーザー治療によって予防することが可能です。白内障手術を受けた方は、緑内障発作が起きる危険性はかなり低くなります。

お酒・たばこはどうですか?

たばこは緑内障に限らず神経に対して良い影響を与えません。お身体にとってもたばこは吸わない方が良いでしょう。お酒は緑内障によくないということはありません。ただし、緑内障に限らず飲みすぎはよくありません。

日常生活で注意することはありますか?

特にありません。点眼をされている方は、忘れないように毎日することくらいでしょう。食べ物や運動も通常通りで構いません。

緑内障と言われましたが、あまり眼を使わない方が良いですか?

通常のタイプの緑内障では、眼の使い過ぎなどで緑内障が進行するということはありません。本を読むことが好きな方はどんどん読んでかまいませんし、テレビも見てかまいません。ただし、眼精疲労(疲れ目)の予防には、適度に眼を休めることも必要です。

レーシックについてのよくある質問

生命保険の医療給付は受けられますか?

生命保険にご加入の方で、契約内容によっては給付金を受け取れる場合があります。まずはご自身のご加入している生命保険会社にご確認ください。
※診断書の作成費用につきましてはこちらをご覧ください。

レーシックは医療費控除の対象になりますか?

医療費控除とは、1月から12月までの1年間に、本人や生計を一にする親族が支払った医療費の合計が10万円を超える場合(所得が200万円以上の世帯)または総所得の5%以上の場合(所得が200万円未満の世帯)に税金が還付されるという制度です。控除の申請には領収書が必要になりますので、大切に保管してください。また、医療費控除の対象になるかは、お住まいの地域税務署にお問い合わせください。

例)iDesigniLASIK(アイデザインアイレーシック)をした場合の医療費控除の計算方法
手術代金32万円-(※保険等でもらった手術給付金)-※1(10万円)×税率
※1:所得金額が200万円以上は10万円、200万未満の場合は総所得の5%の金額

上記の計算方法で、還付金額が算出できます。
課税対象となる所得の金額により税率が変わりますので、以下を参考にしてください。
課税対象となる所得~195万円 : 税率 5%
課税対象となる所得~330万円 : 税率 10%
課税対象となる所得~695万円 : 税率 20%
課税対象となる所得~900万円 : 税率 23%
課税対象となる所得~1,800万円 : 税率 33%
課税対象となる所得1,800万円超 : 税率 40%

健康保険は使えますか?

レーシック手術は、保険適用外の自由診療にあたります。健康保険は使用できませんので、ご了承ください。

レーシックをすると老眼になりますか?

一般的に40歳を超えると老眼になり始め、45~50歳で自覚されるようになります。老眼とは、ピント調節がうまくできなくなる状態です。レーシックをすることによって、眼鏡をせずに遠くが見やすくなるため、近くを見るには眼鏡が必要となります。コンタクトレンズで矯正しても同じことが生じます。近視で老眼を感じていなかった人がレーシックで視力がよくなり老眼を自覚すると、老眼が早まったような感覚になるということです。

お酒、タバコはいつからいいですか?

飲酒は傷の治りが遅くなりますので、1週間はお控えください。喫煙は翌日から可能ですが、煙のこもるような場所ではできるだけ避けてください。

車の運転はいつからできますか?

視力が回復していれば可能ですが、見え方に慣れるまでは運転に十分注意してください。手術後はしばらくドライアイになりますので、長時間の運転はお控えください。また手術後、夜間にハロー・グレアという症状がでる場合がありますので、この症状に慣れるまでは運転をお控えください。運転免許証の条件に「眼鏡等」とある場合、条件変更の申請が必要となります。

仕事はいつからできますか?

術式によって異なりますが、室内の事務作業程度であれば翌日の診察終了後から可能です。ただし、ハードワーク、屋外での作業は1週間後からにしてください。職種により異なりますので医師にご相談ください。

視力が戻ることはありますか?

ほとんどの方は、視力の戻りはありません。しかし、元々近視(乱視)が強い方や手術後の生活環境によっては、近視(乱視)が少し戻ることがあります。仮に視力が低下しても、追加矯正を行うことで視力は回復します。術後に眼疾患が発生した場合や術後の眼の状態によっては、再手術が難しくなることもあります。

レーシックの後遺症・合併症はありますか?

レーシックの安全性は非常に高く、多くの方は術後問題なく過ごしていらっしゃいます。なかには、術後にドライアイ、夜間の見えにくさなど不具合を感じる方がいらっしゃいますが、これらの症状は個人差によるものが大きく、多くの場合徐々に改善していきます。重症な合併症として感染、角膜拡張症などが挙げられますが、発生頻度は極めて低く、適切な衛生管理や適応判断により、さらに低下させることができます。

手術は痛くないですか?

点眼麻酔を使用して手術を行います。眼に器具を装用する際に不快感を伴う方がいらっしゃいますが、多くの方は痛みを感じることはありません。また術後の痛みには個人差があります。麻酔が切れたときに、眼がしみるような痛みを多少感じる方もいらっしゃいますが、数時間で解消します。

コンタクトレンズを使っていますが、レーシックを受ける場合はどうしたらいいですか?

コンタクトレンズの装用により角膜形状は変化します。ソフトコンタクトレンズは1週間以上外していただいた状態で検査へお越しください。ハードコンタクトレンズ、連続装用ソフトコンタクトレンズ※をご使用中の方は2週間以上外して頂いた状態で検査へお越しください。※連続装用とは、夜眠っている間もレンズをつけたままにしておく装用方法です。

誰でもできますか?

適応条件を満たしている必要があります。まず適応検査を受けて頂き、手術ができるかどうかを判断致します。また下記の内容もご確認ください。

■レーシックに適していない方
・妊娠中、授乳中の方
・近視度数に対して角膜が薄い方、角膜形状不整の方(適応検査にて判断致します)
・眼疾患がある方(白内障、緑内障、網膜剥離、結膜炎などの疾患をお持ちの方)
・内科的疾患がある方(糖尿病、肝炎、膠原病などの疾患をお持ちの方)
※いずれに当てはまる場合でも、適応検査で問題がなければレーシックは可能なことがあります。しかし、レーシックを安全に受けて頂くために上記の方以外でもお断りすることがございますのでご了承ください。

何歳から手術を受けられますか?

望月眼科では20歳以上の方を対象としています。しかし、白内障など他の眼の病気がある場合は、レーシック適応にならないことがあります。また白内障手術をした後で、近視、遠視、乱視などが生じて、見え方に満足していない場合は、レーシックを受けることも可能ですのでご相談ください。

ICL(有水晶体眼内レンズ)についてのよくある質問

生命保険の医療給付は受けられますか?

生命保険にご加入の方で、契約内容によっては給付金を受け取れる場合があります。まずはご自身の加入している生命保険会社にご確認ください。
※診断書の作成費用につきましてはこちらをご覧ください。

医療費控除は受けられますか?

医療費控除とは、1月から12月までの1年間に、本人や生計を一にする親族が支払った医療費の合計が10万円を超える場合(所得が200万円以上の世帯)または総所得の5%以上の場合(所得が200万円未満の世帯)に税金が還付されるという制度です。
控除の申請には領収書が必要になりますので、大切に保管してください。また、医療費控除の対象になるかは、お住まいの地域税務署にお問い合わせください。

例)ICL手術をした場合の医療費控除の計算方法
手術代金70万円-(※保険等でもらった手術給付金)-※1(10万円)×税率
※1:所得金額が200万円以上は10万円、200万未満の場合は総所得の5%の金額

上記の計算方法で、還付金額が算出できます。
課税対象となる所得の金額により税率が変わりますので、以下を参考にしてください。
課税対象となる所得~195万円 : 税率 5%
課税対象となる所得~330万円 : 税率 10%
課税対象となる所得~695万円 : 税率 20%
課税対象となる所得~900万円 : 税率 23%
課税対象となる所得~1,800万円 : 税率 33%
課税対象となる所得1,800万円超 : 税率 40%

健康保険は使えますか?

ICL™は、保険適用外の自由診療にあたります。健康保険は使用できませんので、ご了承ください。

特殊な乱視がある場合にもICL™は可能ですか?

「非対称性の乱視がある場合」はICL™では十分に矯正できず、適応外となります。
※どれが良いかは個人差があるため、眼鏡、コンタクトレンズ、オルソケラトロジー、その他の選択肢を含めて、それぞれの眼の特性に合ったベストと思われる方法を医師よりアドバイス致します。

“レーシック”と”ICL™”のどちらが良いのですか?

「6D以上の強度近視で残存角膜厚に余裕のない場合」にはICL™をおすすめし、「6D以下の近視で角膜厚に余裕がある場合」にはICL™は今のところ適応外であり、レーシックをおすすめします。 6D以上の強度近視の場合は度数が強くなるほどICL™の方がレーシックに比べて光学的な特性に優れていますが、逆にそれ以下の軽度~中等度の近視であるとレーシックをおすすめします。
また、軽度から中等度近視眼に対する細かい度数調整はレーシックの方が優れていますし、現在のところICL™手術は6D以上の強度近視のみを対象として厚生労働省の認可がおりているという点もあります。さらに角膜の形状が異常の場合(円錐角膜など)、もしくは疑われる場合はICLをおすすめしています。

他のフェイキックIOLと比べて何が違うのですが?

フェイキックIOLには大きく分けて、「前房型(虹彩支持型)」のARTISAN™およびARTIFLEX™と、「後房型」のICL™があります。 “前房型(虹彩支持型)”の場合、虹彩をクリップして固定しますが、虹彩のクリップした部分が萎縮したり強い外傷を受けたりするとレンズがはずれることがあること、角膜内皮面に近いため、長期にわたって角膜内皮細胞への影響(5年間で平均8.3%減少)がみられることがあること、切開創を大きくしないといけないので、手術後に乱視が残りやすいことなどの欠点があります。
“後房型”の場合(ICL™)、レンズは虹彩と水晶体の位置するため、角膜内皮への影響が少なく、レンズの固定もしっかりしているため、レンズがずれてしまうといったトラブルは起こりません。水晶体に近い位置にあるため、当初は白内障の発症が懸念されていましたが、デザインの改良により第4世代のICL™以降は白内障の発症がほとんど認められなくなりました(発症率0.4%)。切開創も小さく済むので新たな乱視を生じることもなく、光学的な特性も優れています。また、ICL™は日本国内での治験を経て平成22年2月に厚生労働省に認可されましたが、ARTISAN™およびARTIFLEX™は未認可です。そのため、望月眼科では後房型フェイキックIOLである”ICL™”を採用していますが、前房型フェイキックIOLの導入は現在のところ見合わせています。

レンズが曇ることはないのですか?一生いれたままで大丈夫ですか?

数十年以上にわたって安定する耐久性や生体適合性にすぐれた素材からできているため、一生入れたままでも大丈夫で、レンズが汚れたり曇ったりすることもありません。もし将来的に老人性白内障になって手術が必要になった場合、予期せぬ何らかのトラブルを生じた場合でも、手術で小さな切開創から比較的簡単に取り出すことが可能です。

レンズが眼の中で割れたり、ずれたりすることはありませんか?

ICL™の場合、虹彩と水晶体の間に固定されるため、他のフェイキックIOLに比べ、強い衝撃に対しても比較的安定しており、ずれることはまずありません。ICL™はソフトコンタクトレンズのような柔軟な素材でできており、眼の中で割れたり破れたりすることもありません。

手術後どれぐらいで視力が安定しますか?

手術直後から視力改善を体感できますが、手術当日は、ややぼんやりした感じの見え方になります。徐々に安定してきますが、手術当日はなるべく目を閉じて休むようにされた方がいいでしょう。 最終的に視力が安定するのには個人差がありますが、ほとんどの方が翌日から数日以内にほぼ安定した見え方になります。ただし、目の状態が完全に落ち着くまでの約1ヶ月間は点眼加療が必要です。

手術中はものが見えるのですか?

手術中は顕微鏡の照明が眩しく、ぼんやりとした視野の中で目の前で陰が動いているように感じます。手術器具や術者の手がはっきり見えるわけではありません。

手術は痛くないのですか?

点眼麻酔により、痛みはほとんどありませんが、手術中は器具で目を大きく開いた状態ですので、眼を触ったり軽く押さえられたりする感じや薬がしみる感じがすることはあります。 強く眼を閉じようとせずに楽に眼を開き、医師の指示した方向を見るようにして頂くと早く終了します。もし、痛みを感じる場合は途中で麻酔を追加することもできます。手術後は麻酔がきれると軽い痛みや異物感を感じる方もありますが、時間とともに軽快します。

ドライアイについてのよくある質問

ドライアイを放っておくとどうなりますか。

一般的にドライアイは、失明するような重症な病気ではありません。しかし、眩しい、見えにくい、ショボショボするといった症状で生活の質を低下させることがあります。また、ドライアイによる慢性的な角膜のキズは、感染症や濁りの原因になることがあります。

涙が出るのにドライアイと診断されました。どうしてですか。

ドライアイは、涙の分泌量が少ないタイプと涙の質が低下するタイプがあります。涙の質が低下するタイプは、涙の量が足りているにもかかわらず、涙の成分のバランスが悪く、すぐに蒸発し眼の表面が乾燥します。このタイプのドライアイも点眼薬で治療します。

一度に何滴も点眼した方が、ドライアイに効くのですか?

瞼の中にためておける涙の量は30μlと言われています。一方目薬1滴は50μlです。点眼1滴だけで、瞼の中は限界を超えて、あふれてきますので、点眼は1回に1滴入れば十分です。

眼瞼下垂についてのよくある質問

腫れぼったい目だが、すっきりとした目になりますか?

目は開くようにはなりますが、上記のように腫れぼったい目の方はどうしてもはれぼったさが残る場合が多いです。パッチリした目になるのは難しいです。

手術した後、どのくらいすると自然な状態になりますか?

大体1ヶ月で目立たなくなります。3ヶ月くらいすると自然な状態になり分からなくなることがほとんどです。

洗顔はいつから良いですか?

数針縫合しますが、傷が開いて菌が入らないよう抜糸するまでは1週間洗顔はおすすめしません。首下シャワーは翌日から可能です。

抜糸は痛いですか?

痛くありません。

術後に顔がきつくなった方がいますか?

垂れ下がった目元というのは優しい、穏やかな印象を与えます。それが垂れ下がった目尻がぱっちりとなり、一重だった人が二重まぶたになると、よく言えば「きりっとした目元になり若返った」ともいいますが、見慣れないせいもあり「手術して顔がきつくなった、前の方がよかった」というとらえ方にもなります。

また、腫れぼったい目というのは術後どうしても不自然さがとれない場合がありますのであまり手術を勧めておりません。 ここは重要なポイントなのでしっかりと理解した上で手術を検討してください。

手術後眼が腫れますか?

麻酔の注射で皮下出血(青タン)が起こることがあります。程度にもよりますが、1~2週間で目立たなくなります。

手術したら眼がぱっちりになりますか?

ほとんどの方は問題なく眼が開くようになりますが、瞼(まぶた)を上げる筋肉(挙筋)自体が非常に弱っている方は瞼(まぶた)の上がりが弱いことがあります。挙筋の機能を精一杯使っても瞼(まぶた)が上がりにくい方は額の筋肉を使って眼を開けるという別の手術が必要となります。

流涙症についてのよくある質問

手術しないといけないのですか?

5歳をこえると自然治癒の可能性が低くなるので、症状により手術を検討します。担当医にご相談ください。

子どものさかさまつ毛は自然に治りますか?

乳児期は顔面がふっくらしているため、睫毛が盛り上がって、目の表面に当たることが多いですが、成長とともに顔面がすっきりして、2歳ころまでに自然に軽くなったり、治ることもあります。

手術の後遺症はありますか。

術後しばらくまぶたが腫れたり、あおたんになったりしますが、徐々に目立たなくなります。また、まれに再発することがあります。

手術をしないといけないですか?

少数であれば、睫毛を抜くだけでも構いません。多数ある場合、必須ではありませんが手術をおすすめ致します。

チューブが抜けることがありますか?

チューブは目頭の涙点から鼻の奥の鼻涙管開口部というところに置いているだけなので、目頭のチューブを引っ張ったりするとチューブが抜けてしまうことがありますが、自然に抜ける方は滅多にいらっしゃいません。

再発することはありますか?

これも同様、再発しやすいタイプもあり、再発の場合に再度同様の手術で行うか、骨を削る別の術式(DCR)を行うか、このまま経過を見るかという選択肢となります。個々に応じてアドバイス致します。

手術後目が腫れますか?

目の腫れは多少起こります。皮下出血が目立つこともあります。

涙道内視鏡手術(涙管チューブ挿入術)は痛いですか?

これも同様、閉塞が強ければ通す時に痛みが出ることがあります。痛い場合は無理せず手術を中断します。

涙道内視鏡手術(涙管チューブ挿入術)をしたら必ず涙は止まりますか?

涙管がどのくらい閉塞しているか、どこが閉塞しているかによります。90%の確率で治るものもあれば50%くらいしか治らないものもあります。

翼状片についてのよくある質問

手術後はきれいになりますか?

手術によって見かけ上もきれいにするのが目的です。進行してしまった翼状片の場合、翼状片を切除しても、黒目(角膜)の濁りが取れない場合があります。また、再発した場合は、手術前よりも翼状片が大きくなったり、充血が強くなったりする場合があります。

手術は痛いですか?

麻酔をするので手術自体は痛くありませんが、黒目(角膜)をさわりますし、結膜を移殖するので何針も縫います。術後は糸による異物感が生じます。1,2週間後に抜糸しますが、それまではゴロゴロする感じがあります。ゴロゴロが強い場合は早めに抜糸を行います。

見かけ上気になります。取れないのですか?

手術は適切な時期があります。若い方や翼状片が大きい場合は、再発率が高くなります。若い方で初期の翼状片は、様子を見ることをおすすめします。

小児眼科についてのよくある質問

赤ちゃんの涙目について。再発はしないのですか?

きれいに行えた場合はまず再発はありません。まれに再発した場合は再度ブジーを行います。

赤ちゃんの涙目について。ただ涙目とメヤニだけなのですが、積極的な治療をしないといけないのですか?

経過を見ても涙目とメヤニが治らないものに関してはブジーをするのは一般的な考え方です。経過を見ていくのも一つの方法でどちらが正しいと言うことはありません。ブジーで1回で治れば、症状もなくなり、後の通院等が不要になるため治療の価値はあると思います。

赤ちゃんの涙目について。自然に治る確率はどのくらいですか?

これもさまざまな報告があり一定の見解は得られていませんが、1才までにほぼ治癒すると言われています。実際に、1才までまっても治らないお子さんもいらっしゃいますが、3才を過ぎても涙嚢炎が続いているお子さんはほとんど見かけません。

9歳の子どもで片方の眼が弱視であることがわかりました。治療開始時期が遅いと言われましたが、アイパッチは必要ですか?また、いつまでするのですか?

一般的には、アイパッチは視力の改善がある限り続けます。視力向上に伴い徐々にアイパッチ時間を減らしていき、1.0以上の安定した状態が数か月続けばアイパッチ終了としています。また、弱視の種類や程度にもよりますが、一般的には視力改善の見込みがあるのはだいたい8歳ころまでといわれています。9歳だから治療は手遅れとは考えずに、可能性が少しでもあるのであれば積極的に治療を行います。ここであきらめたらお子さんの視力は一生向上しないため、後悔がないよう頑張って治療をすることをお勧めします。実際にアイパッチ開始が8歳を過ぎていても視力が向上した例もあるからです。ただ、積極的に治療を行っても視力の改善が見られないこともあり、その場合は保護者と相談のうえ、アイパッチを終了としています。

3歳児検診で斜視・弱視を指摘されました。眼鏡などの治療をすすめられましたが、治療せずに放っておくとどうなりますか?

弱視は眼の発育が途中で止まった状態です。治療しなければ、大人になってから、どんな治療を行っても視力が向上しない状態になってしまいます。また、斜視の場合は、より斜視が目立つようになることがあります。弱視・斜視は早期発見・早期治療がとても大切です。是非、治療をおすすめします。

1歳でも眼鏡をかけることができるのですか?

眼鏡は、歩くことができる様になってからというのを一つの目安にしています。その前に矯正が必要な場合には、ハードコンタクトレンズを処方することもあります。

8歳の子どもです。眼鏡で弱視は治っているといわれました。いつまで眼鏡をかけるのですか?

遠視・近視・乱視の程度や、治療の具合にもよります。強い遠視・近視・乱視であれば物をはっきりみるためにずっと眼鏡をかけておいた方がよく見えますので、眼鏡をかけておいた方がよいでしょう。

遠視の場合、強い遠視でなく裸眼の状態でも視力や眼に問題なければ眼鏡が必要なくなる可能性があります。近視の場合は、強度の近視である場合が基本的に眼鏡が必要なことが多いです。 また、部活で眼鏡が不便などの理由がある時はコンタクトレンズ(CL)装用も可能です。ただし、CLは合併症の危険性がありますので、本人・保護者ともにCLで起きうる合併症を理解し、適切にCLを扱えることが条件になります。CLをしていても眼鏡は必ず持っておく必要があります。

就学前の子どもです。斜視・弱視で眼鏡をいつもかけておくように言われました。眼鏡を数時間でもはずすと、眼によくないのですか?運動やスイミングの時には外してもいいですか?

弱視や斜視の治療のために眼鏡をかけている場合は基本的に常に眼鏡をかけておく必要があります。しかし激しい運動やマット運動、スイミングなど数時間であれば、外しても眼に影響はほとんどありません。激しい運動やマット運動などの眼鏡が危険な場合を除き、運動時も眼鏡はかけておいた方がよいでしょう。きちんと顔に合っている眼鏡であれば少々動いてもずれません。

入学前に斜視・弱視が見つかり、眼鏡が必要と言われました。眼鏡をかけることによって視力が悪くなることはありませんか?また、眼鏡をかけ始めると、手放すことができなくなりませんか?

成長に伴う眼の変化で度数が変わり裸眼視力が落ちる事はありますが、眼鏡のせいではありません。眼鏡をかけ始めると、かけている方がよく見えることにお子さんも気づきます。そういう意味では眼鏡が手放せなくなりますが、眼鏡をかけることでお子さんがよく見えるわけですので、それはよいことでしょう。 また、遠視が強くない場合には成長に伴い度数が減っていく傾向がありますので、個人差はありますが将来眼鏡をかけなくてよくなる可能性もあります。

3歳児検診で調節性内斜視(時々眼が内側による)が見つかり、眼鏡を作るよう言われました。裸眼視力が良いのになぜ眼鏡が必要なのですか?常に眼鏡をかける必要がありますか? 手術で治りますか?

内斜視の子どもで眼鏡を作る場合、ほとんどは「遠視」が原因となって内斜視となっている場合が多いです。遠視は、遠くも近くもピントが合わないような眼の状態ですが、子どもはピント合わせの力が強いので、その力を使って裸眼でも遠くも近くも物が見えています。しかし、ピント合わせの力を使うのと同時に眼を内に寄らせる力が働き、内斜視が出てしまいます。治療は、ピント合わせの力を自分自身で使わなくてもいいような遠視の眼鏡をかけることです。それにより内斜視の改善が見られます。視力のためではなく斜視の治療のために眼鏡を必要とします。眼鏡は常用する事が一番の治療で、眼鏡で内斜視が治る場合は手術は必要ありません。

斜視の子どもはどのように見えているのですか?

斜視になると、両眼の視点が合わないために、同じ1つの物が二重に見えたり他の物に重なって見えたりすることがあります。これを複視(ふくし)と言います。複視が出てしまうと非常に不自由です。斜視の子どものほとんどは、複視で不自由しないように頭の中で1つの像を自然に消すことが出来ます。これを抑制(よくせい)と言います。(大人になってから出てきた斜視の場合は複視が出ることが多いです。)

ですから、子どもはものが二重に見えると言うことはありませんが、立体感がないため通常に比べるとやや生活に支障が出ることがあります。しかし、生まれつきそういう見え方なので子どもにはそれが当たり前になっています。途中で斜視になってしまった大人のように不自由を訴えることはないようです。

斜視は自然に治りますか?

通常は、斜視を放っておいても自然に良くなることは基本的にありません。偽斜視(まぶたの形状による見かけ上の斜視)は成長するにつれてなくなります。

なぜ斜視になるのですか?

斜視の原因は1つではありません。家族に斜視の人がいる場合(遺伝)や、遠視があるなどいくつかの要因が結びついて起こることが多いようです。まれですが、頭の病気のために斜視が出現することもあります。

近視についてのよくある質問

コンタクトレンズではダメですか?

コンタクトレンズの使用は自己管理ができる中高生頃からがおすすめです。トラブルの際や装用時間短縮のため、眼鏡も必要になります。

子どもの視力が低下しています。「仮性近視は治ることもある」と聞いたことがあるのですが、本当ですか?

仮性近視は「偽近視」と呼ばれることもあり、子どもに多くみられる症状です。本当は近視ではないのに、近くの作業を長時間することでピントが近くに合ったままになり、近視のような見え方になっている状態を指すのですが、本当のことはよくわかっていません。調節が上手くできていないために起こる症状なので、「治る」という表現は適切ではないかもしれません。

調節麻痺薬などを点眼して目の筋肉の緊張をほぐすと、本当の近視か、仮性近視かを調べることができます。その結果に応じて、適切な対策をとっていきます。ちなみに「遠くを見たら近視が改善する」ということもよく言われるようですが、これも子どもによって違い、一概に正しいとも間違っているとも言えません。近視が気になりだしたら、民間療法に頼らず、眼科専門医に相談するのがおすすめです。

どのくらいまで視力が落ちたらメガネが必要ですか?

眼が悪いと感じた時は、早めに眼科を受診しましょう。一般的な近視とそうでない場合と見分ける必要があります。状況に応じて、眼鏡をかけ始める時期も違ってきます。例えば、強い遠視等の場合には、弱視予防のため早いうちから眼鏡をかける必要があります。6歳までが視力の発達に重要な時期と言われていますから、3歳児健診などで引っかかった場合には、早めに眼科を受診しましょう。

一般的な近視の場合は「生活に支障をきたすかどうか」という点を目安にされるとよいでしょう。お友達の顔を見分けられない、といった状況はお子様の育ちの上で好ましくありません。眼を細める等の兆候が見られたらすぐに眼科を受診するようにしましょう。

眼鏡についてのよくある質問

8歳のこどもですが眼鏡をかけ始めたらどんどん眼が悪くなってしまいました。眼鏡をかけなければよかったと後悔しています。

よくある保護者の方の意見です。上記のように例えば、6歳で1.0だった子供が8歳で0.5となりメガネを作ったとします。10歳になって視力が0.3になったら、眼鏡をかけたから視力が0.5から0.3に下がった、と考えてしまいメガネのせいだと思うのです。しかし、この子は近視が6歳から進んできておりメガネをかけなかったとしても近視は進んでいく可能性が高いのです。眼鏡によって近視を止めることは出来ません。その子の眼にあった眼鏡を作成し、合わなくなったら1、2年ごとに眼鏡の度数調整を行っていく必要があります。

コンタクトレンズについてのよくある質問

ハードコンタクトレンズを20年ほど使用していますが、最近まぶたが下がってきています。治りますか?

ハードコンタクトレンズを何十年もしていると、眼瞼下垂といってまぶたが下がってくることがあります。早期であればハードコンタクトレンズをソフトコンタクトレンズに変えたり、眼鏡に変えたりすることで改善することがあります。 放置すると治らなくなることがあり、そうなると治療としては手術となります。

コンタクトレンズにはいろいろあるようですが、どのコンタクトレンズがいいですか?

「通常のコンタクトレンズ」にあるように大きくハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズに分けられます。近視や乱視の度数、スポーツをするかどうか、アレルギーやドライアイがあるかどうか、ケアをきちんと出来るかどうか、など様々なことを考慮して選ぶ必要があり、一概には言えないところです。

1日何時間くらいコンタクトレンズは装用して良いですか?

個々の環境によって異なりますが、帰宅したら眼鏡にする、不必要なときは眼鏡で過ごす等を心がけ、コンタクトと眼鏡の併用がよいでしょう。

眼鏡を持っていませんが、コンタクトレンズ作製は可能ですか?

コンタクトレンズ(CL)作製時に、眼鏡を持っているというのが前提です。 眼鏡なしでCLを作製してしまうと、CLを朝起きて装用し寝る直前まで外しません。そうなると装用時間が15時間以上の長時間装用になってしまいます。
長時間装用になればCL障害の確率も増してしまいます。もしCL障害が起こった場合、CLを中止して治療を行います。その際に眼鏡がないと見えないので無理してCLを装用し続けることになり、合併症が治りにくいどころかより悪くなりかねません。上記理由で、コンタクトレンズ(CL)を作製されるときは眼鏡の有無を確認させて頂きます。

何歳くらいからコンタクトレンズは可能ですか?

コンタクトレンズの使用は、自己管理できる中高生頃からがおすすめです。トラブルの際や装用時間短縮のため、眼鏡も必要になります。医師と相談し、上手に使っていきましょう。

ものもらいについてのよくある質問

傷は残りませんか?

上記のように皮膚がきれいなうちに切れば傷はわからなくなります。多少目立つ場合も数ヶ月すると目立たなくなります。

手術は痛いですか?

手術はさほど痛くはありませんが、まぶたに麻酔の注射をする時が少し痛みます。

霰粒腫といわれましたが切らないといけませんか?

タイプによって異なりますが、時間がかかる場合や自然に吸収されにくい場合があるので放置しても構いません。見かけ上気になる方、早く治したい方は切開をご希望されます。また、皮膚側に潰れてきそうな場合に切るかどうかという選択になってきます。それ以外の場合、自然に潰れて治って潰れて治ってを繰り返し徐々に治っていくのをじっくり待ってもよいし、潰れそうなら皮膚がきれいなうちに切ってもよいと思います。子供の場合であれば切開は困難ですし、切りたくないという方も切開ではなくて様子を見られることも多いです。

眼精疲労についてのよくある質問

疲れ目の点眼がありますが効きますか?

ドライアイなどがその原因である場合は効果が期待できます。基本的には上記のように原因をはっきりさせ、その原因の治療を行うことが第一です。老化による老眼の場合は点眼の効果は高くはありません。

最近、肩こりや頭痛がします。眼からきているのですか?

老眼やVDT症候群で肩こりや頭痛がすることもありますが、肩こりや頭痛が眼からではないことも多々あります。眼科で問題ない場合、または眼鏡や生活環境を改善しても肩こりや頭痛が治らない場合は整形外科や脳外科の受診をすすめています。

老眼を治す方法はないのですか?

残念ながら老眼を治す方法はありません。うまく眼鏡を使いこなしていくことをお勧めします。白内障が出てきた方は多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を行うことで、遠く~中間~近くが眼鏡なしである程度見えるようになります。

老眼が強くなってきて老眼鏡をすすめられました。遠近両用が良いのですか?

遠近両用の眼鏡は一つの眼鏡で遠くも近くも見えるので便利ですが、遠くを見るときと近くを見るときの視線が違います。使い方が難しく、うまく使いこなせない方は対象物が歪んで見えたり、逆に眼が疲れたり、肩こりがひどくなったりすることもあります。そのため、遠近両用の眼鏡は使い方をよく理解しうまく使いこなすことが必要です。 それに対して、単焦点の眼鏡は遠くを見るとき、近くを見るときに楽に見ることができます。見やすさは改善しますが、遠く用、近く用と2つ以上の眼鏡をかけ替えなければならないため面倒だというデメリットがあります。 遠近両用レンズでうまくいかない方は単焦点レンズをすすめています。

最近、近くの文字が見えにくいです。老眼鏡をかけた方が良いですか?

早い方は40歳過ぎたころから老眼の症状が出てきます。あまり無理して見ていると眼が疲れるだけではなく、肩こりや頭痛の原因となる場合があります。さほど症状が強くない場合は、眼を休めながら文字を読む、姿勢・照明を調整する、などで対応するのが良いかと思います。症状が強い場合は、適切な度数の眼鏡を作製することをおすすめします。眼の状態や自覚症状により方針が異なりますので詳しくは医師に相談ください。

手術全般についてのよくある質問

手術前の説明の時には必ず家族が来ないといけませんか?

やむを得ない場合、事情がありどうしても、という場合を除き、基本的にはご家族の方にご来院頂き一緒に手術のメリット・デメリットを説明させて頂きます。全ての手術において、合併症等を書いた紙をお渡ししております。よくお読みいただき、ご納得の上で治療に移ります。

手術の時は必ず付き添いが必要ですか?

眼帯をしますので片眼での帰宅は事故の原因となります。可能な限り、帰宅時は付き添いの方が来ていただくようお願いしております。

入院設備がなく日帰り手術とのことですが、夜に急に眼が痛くなったりしたらどうすればよいですか?

手術を行った方には緊急時の連絡先をお渡ししております。望月眼科では、夜間や日祭日でも連絡が取れる体制をとっています。

手術をしたいのですが足が悪くて通院が困難です。どうしたらよいですか?

手術後の診察が重要です。通院が困難な方は当院で手術を受けた後、入院設備がある病院へ入院して頂くか、もしくは最初から入院設備のある病院へ紹介させて頂いております。

ページトップへ