ものもらい

麦粒腫

麦粒腫とは

まぶたにできものができることもよくあります。「ものもらい」と言われているものです。
「ものもらい」といわれるものは麦粒腫といって、まぶたにバイ菌が感染することで炎症を起こします。治療法としては抗生剤の点眼で治ることがほとんどですが、病気の勢いが強いと腫れがひどくなることがあります。バイ菌が明らかに溜まっている場合は針で潰して中のバイ菌を出してしまうと早く治ります。症状がひどい場合は、内服薬を処方することがあります。

霰粒腫

霰粒腫とは

霰粒腫は、油を出す分泌腺が詰まってまぶたに油が溜まってしまう状態です。時々感染を伴って痛みや炎症を起こしていることがあります。痛みがないものに関しては放置しても構いません。炎症を繰り返す、見かけ上気になる、皮膚側に潰れてくるなどの場合は切開することもあります。特に皮膚側に潰れてくる場合は切った方がきれいになります。

霰粒腫の治療

赤く腫れたり、痛みがあったりする場合は点眼を使って炎症を抑えます。「しこり」となって腫れや痛みがない場合は点眼が効きませんのでそのまま様子を見るか、切開して「しこり」の中身を出してしまいます。外に潰れてくる場合は真っ赤になって皮膚が薄くなって中身が出てきます。一回では出てしまわないので潰れて治って潰れて治って‥を繰り返しながら治っていきます。

そうなる場合は、皮膚が薄くなる前に切開して中身を出した方が早くきれいに治ります。場合によっては切った方がよいということになります。また、奥にある場合で見かけ上気になるなどで切開を希望される場合はまぶたをめくって内側から切りますのでこの場合は傷は残りません。

そのまま様子を見るか切開するかは患者さんとよく相談して決めています。

合併症について

切ってしまえば再発しない、というものでもありません。霰粒腫が出来やすい体質、というのがありますので、右眼にできた後に左眼にできたり、上まぶたにできた後に下まぶたにできたりすることもあります。同様に同じ場所にできたりすることもあります。また、切った後に眼が腫れたり、皮下出血で「青タン」のようになったりすることがあります。

すでに皮膚が傷んでしまっている霰粒腫を切開する場合、そのまま傷んだ皮膚で縫合しますので皮膚がきれいになるまで傷が残ったようになります。これは手術によるものではなく霰粒腫によって皮膚が傷んだ結果です。数週間もすればきれいになることがほとんどです。皮膚が傷んでしまわないうちに切開することをお勧めします。

手術スケジュール

手術前の検査は特に必要なく、薬物アレルギーがないかなど簡単な問診のみ行います。当日行うことができないことがありますので予約を入れて行います。

手術費用
  • 1割:片眼900円程度
  • 2割:片眼1,800円程度
  • 3割:片眼2,700円程度

眼瞼手術についてのよくある質問

霰粒腫といわれましたが切らないといけませんか?

タイプによって異なりますが、時間がかかる場合や自然に吸収されにくい場合があるので放置しても構いません。見かけ上気になる方、早く治したい方は切開をご希望されます。また、皮膚側に潰れてきそうな場合に切るかどうかという選択になってきます。それ以外の場合、自然に潰れて治って潰れて治ってを繰り返し徐々に治っていくのをじっくり待ってもよいし、潰れそうなら皮膚がきれいなうちに切ってもよいと思います。子供の場合であれば切開は困難ですし、切りたくないという方も切開ではなくて様子を見られることも多いです。

手術は痛いですか?

手術はさほど痛くはありませんが、まぶたに麻酔の注射をする時が少し痛みます。

傷は残りませんか?

上記のように皮膚がきれいなうちに切れば傷はわからなくなります。多少目立つ場合も数ヶ月すると目立たなくなります。

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