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シラスHD-OCTを導入しました
こんにちは。検査を担当している視能訓練士の髙塚です。
先月導入されたシラスHD-OCTアンギオグラフィー(光干渉断層血管撮影)の機械をご紹介します。
OCTアンギオグラフィー。
怪獣の名前ではありません。
日本語で言うと「血管造影検査」、つまり眼の奥の血管の状態を調べるための機械です。
この機械を患者さんに覗いてもらうと、たった数秒で眼の奥をスキャン解析し、網膜の血管の状態を画像として写し出すことができるのです。
いままでは、このような画像を撮影するためには、患者さんの腕に針を刺して薬剤を点滴する必要がありました。
針を刺すのが痛いのはもちろん、薬剤のためにショック反応が出る危険性もあり、患者さんのお体にご負担が多い検査でした。
それに比べると、このOCTアンギオグラフィーは痛みもなく、お体への負担もほとんどありません。
そのため、従来よりもこまめに血管の状態を確認することもできます。
OCTアンギオグラフィーでは、目の奥の状態が高解像度の画像で鮮明に表示されます。
この画像から、血管を流れる血液の動きはどうか、詰まっている血管はないか、悪い血管が発生していないかなどを確認することができます。
網膜の病気では、血管の状態から進行具合がわかるものもあります。
高い解像度の画像から得られる情報は、病気の早期発見にとても役立ちます。
この検査が有効な疾患として、例えば
・糖尿病網膜症
・加齢黄斑変性
・網膜静脈閉塞症
などがあります。
また、緑内障の診断への応用も期待されています。
医学の進化は日進月歩と言われますが、医療機器も日々進化を重ねています。
望月眼科でも、患者さんの負担が少ない形で病気を早期発見できるように、ひきつづき取り組んでいきます。