3焦点レンズ | ファインビジョン
多くの方が受けられる白内障手術。みなさんの周りで、手術を受けられたという方も多いのではないでしょうか。
白内障手術では、濁った水晶体をとりのぞき、代わりに人工レンズを入れます。
人工レンズには、健康保険が適用される単焦点レンズや、先進医療の多焦点レンズなど、いくつかの種類があります。ご自身のライフスタイルや眼の状態に応じて、最適と思われるレンズを選択されてはいかがでしょうか。
最近、新しい多焦点レンズ、“ファインビジョン”が登場しました。
先進医療の多焦点レンズの場合は、遠くと近くの2か所にピントが合うのですが、この“ファインビジョン”はピントの合う距離が3か所、遠く・中間・近くに合うようになります。
日本ではまだ保険適応外のため、自費診療となります。
先日、その“ファインビジョン”を使って望月眼科で白内障手術をされた方に、お話を伺ってみました。
Q ファインビジョンを入れられて、今の見え方はいかがですか?
A よく見えています。
白内障手術前は近視で、運転用、テレビ用、近く用と、3種類の眼鏡を使い分けていました。
ファインビジョンを入れてからは、いちいち眼鏡をかけたり外したりしないで、新聞も読めるし、料理もできるし、買い物に行って商品の表示もよく見えるようになりました。
とても便利で、満足しています。
Q 見え方で、気になることはありませんか?
A 光をみると、その周りに輪がかかって見えますが、運転するのに支障はありません。
(K.Iさん)
一般的には、白内障の手術後には、見たいものの距離に応じて、眼鏡で見え方を調整していただきます。
しかし“ファインビジョン”の場合は、ピントの合う位置が多いため、手術後に裸眼のまま、ある程度快適にお過ごしいただけるようになります。
状況に応じて眼鏡を使っていただくと、より快適に見ることもできます。
中には、“ファインビジョン”を入れられても、もともとの乱視や眼の奥の病気などの影響で、裸眼視力が思ったほどよくならないこともあります。そのような可能性が高い場合は、事前の検査の際にご説明させていただきます。
「自分もそろそろ白内障の手術を考えてみようかな」と思われている方。手術後にどのような見え方になりたいか、見えるようになってどのような生活を送りたいかということも、ゆっくり考え始められてはいかがでしょうか。
もし、できるだけ眼鏡をかけずにいろいろな事をして生活を楽しみたいと思われていらっしゃるのなら、“ファインビジョン”などの多焦点レンズがお役に立てるかもしれません。